☆90年代初頭までは、車の衝突試験といえば、壁に向かって真っすぐ衝突させるフルラップ試験ばかりでした。
上から見ると、車の幅全体で左右バランスよくまっすぐ衝突するので、基本的にはもっともダメージが少ないぶつかり方。
☆その後90年代中盤頃から、64㎞/hで壁(とアルミ材の付いたバリアー)に車幅の半分でぶつけるオフセット試験が行われるようになりました。TヨタのG〇AボディーのCMも盛んにやってましたね。(このころから前席左右のエアバッグや、ABSも普及。)
オフセット衝突だと、車体の左右の片方に衝突エネルギーが集中して掛かるので、キャビン(人の乗る空間)が潰れやすいので、エンジンルームが潰れることでエネルギーを吸収し、なおかつキャビンを変形しないように強化という流れになります。(その後横滑り防止装置だとか、サイドエアバッグやら、レーダーやカメラで作動する自動ブレーキ装置が登場しました。)
最近の発売されている車は”車内を広く、エンジンルームを短く”設計されています。
それにも意図があり、「車内を広くした分で、乗員が(衝突エネルギーで、シートベルトの伸びを考慮して)前方に移動したとしても、ハンドルやダッシュボードに身体を強打しなくて済む。
多少キャビンまで変形が及んでも、広い分挟まれにくい。」という設計思想です。
フェンダー(タイヤの周り)やドアの外鈑など、強度に関係ない部分は薄く軽くなってはいるけれど、ドアの内部には鉄パイプを内蔵したり強化されている。
自動車は年々安全になっている。
はずですが、その一方で
「古い車の方が鉄板が厚くて頑丈」とか…「古い◆◆◆車はまるで戦車。」とか…「(某幌型の4WD車、小型トラック?は)衝突安全性なんてお構いなしの頑丈ボディー、相手の車はメチャクチャ」という声も有ります…
古い車なんてピラー(フロントガラスの左右・リアガラス左右の柱や、ドアの付け根などの柱部分)が細いじゃないか!?と思いましたが、ぶつかり方によっては昔の車の方が安全(損傷が少ない)な場合もあるんじゃないか?と思えてきました。
↓スモールオフセット衝突で検索↓
これまでの衝突試験では大丈夫だった車も、車幅の1/4で衝突するとこんな事態に。(~_~;)なんでやねん!
貴方管の動画を見てみると、解かる。
https://www.youtube.com/watch?v=ByPAhoeU6UQ&list=LLzgtTBJhOw0rDAWUvitBFUg
それは~、車体の外側に構造物が入っておらず、外鈑だけが潰れてAピラーがそのまま直撃するからである。
なんでだろうか。衝突試験でのぶつかり方だけしか設計時に考慮していなかったせいではないのか?
64㎞/hで壁(とアルミ材の付いたバリアー)に車幅の半分でぶつけるオフセット試験。
「車幅の半分で64㎞/hで壁にぶつかる」←この先入観が染みついた設計だった?
(一部の車種では、これに気付いて対策(V〇lv〇・北米仕様Mツダ6)、または設計が良かったことでダメージの少ない車種もありますSズキ・Kザシなど。ピンクのどこでもドアクラウンは対策予定なし。)
もし路肩の電柱や壁、鉄柱等細くて堅い障害物にぶつかった場合は、予想以上に被害が大きい場合も考えられます。
前述したとおり、外鈑(フェンダー)の内部に構造物がなく、さらにエンジンルームが短いため、思いのほかAピラーが障害物に直撃するのです。
さらに、最近の車は車両の四隅が丸く絞り込まれています。これはこれで取り回しが良くなるのでイイのですが、車体中央はエンジンルーム部分の長さがありますが、外側部分ではかなり短くなります。↓
つまりスモールオフセット衝突だとクラッシャブルゾーンが短くなってしまう。
それと、コレ↓も 「車幅の半分で64㎞/hで壁にぶつかる」←この先入観の設計だった?
https://www.youtube.com/watch?v=uHiYSAenanM
「64㎞/hで壁にぶつかる」ここまでしか想定していなかった?
壁に64㎞/h単独でぶつかるのと、64㎞/h対64㎞/hで正面衝突するのでは、同じ車同士でさえエネルギーこそ釣り合って入るが、エネルギーは短時間で作用するのでダメージは激しくなるはず。
新型は対策したようです↓
https://www.youtube.com/watch?v=QVS_RSHP264
一方昔の車は!
前から後ろまで車幅がいっぱい。真上から見たら長方形です。車両外側でも中心でもクラッシャブルゾーンの長さは同じです。
90年代初頭にはバンパーの中にこんなゴッつい骨組み↑(リインフォース・通称ホースメント)を装着した車もありました。90年代半ばには軽量化が優先され、樹脂バンバーを固定するだけの貧弱な物が増えました。
ほぼ車幅一杯に近く、フェンダーまで届く幅(長さ)ですね。
が、その後オフセット試験が一般的になり、エネルギーを左右に分散して安全性を高めるために、それなりに強度も考慮されたようです。アルミ製の角パイプの物も有ります。
ところで近年見た中で「なんじゃこりゃ!?」と思ったのが最近のHンダ・Lイフ。
フロントタイヤの前まで骨格がある。「ぶつけたら修理大変じゃないか!」と思ったのですが、
これはHンダの親心だったんですね。ちょっとでも安全にしたいという設計です。
昔は車体がヤワで有名だったけど、最近はかなり安全性を考えた作り方をしてるみたいです。
2013.8/30追加
昔々、70年代後半のラムダです。
ドアより前、先端まで構造物で出来てるじゃないか~!
(鉄板で出来たホイールハウスまで付いてるぜ!”戦車”なんて言われるのも納得。)
こういう車の方が、最近の下手な車より、スモールオフセット衝突ではダメージ少ないかも。
動画発見↓バンパー、ボンネット、フェンダーの外装は潰れてるけど、中の構造はあまり寸法変わって無さそう。
キャビンは華奢だから派手に衝突すると重症だろうけど、ちょっとした事故だと破損が少ないだろうなぁ。
さて衝突した時の事について書いてきましたが、予防する観点についてまだ書いてませんでしたね。 これまでツイッターとかでも書いたことが有りましたが、
最近の車はメーター類が常時バックライトが点灯している車種が有る。(自発光式メーター)
こいつが非常に危ない。夜間暗くなっても、メーターが光って見えちゃってるもんだからドライバーをすっかり勘違いさせてライト点灯を忘れさせるのである。
特に明るい駐車場や、ガソリンスタンドから発進する時。どちらも照明が十分あるからすっかりヘッドライト点けたと思って勘違いしてしまう。
(-_-メ)しかもそんな無灯火車両とすれ違う時、一瞬ライトを消して合図しても、 そのドライバーはヘッドライト点けたと思ってすっかり勘違いしているから気付かないのだ。
おまけに自発光式メーターだと雪が降った時、周囲が一面銀世界で照り返しで眩しい時もノーテンキなドライバーは点灯を忘れやすい。
従来からのアナログメーターなら、「外が眩しい割にメーターが暗いなぁ」と感じるはずでしょう。→ライト点けとこうか。
おまけに日中吹雪でライトを付けると、自発光式メーターは暗くなるのでメーターが「見えねぇよ!」となります。
自発光式メーターなんてロクなもんじゃない!
と思います。あえて見えづらい色ででかく書いてみます。
上から見ると、車の幅全体で左右バランスよくまっすぐ衝突するので、基本的にはもっともダメージが少ないぶつかり方。
☆その後90年代中盤頃から、64㎞/hで壁(とアルミ材の付いたバリアー)に車幅の半分でぶつけるオフセット試験が行われるようになりました。TヨタのG〇AボディーのCMも盛んにやってましたね。(このころから前席左右のエアバッグや、ABSも普及。)
オフセット衝突だと、車体の左右の片方に衝突エネルギーが集中して掛かるので、キャビン(人の乗る空間)が潰れやすいので、エンジンルームが潰れることでエネルギーを吸収し、なおかつキャビンを変形しないように強化という流れになります。(その後横滑り防止装置だとか、サイドエアバッグやら、レーダーやカメラで作動する自動ブレーキ装置が登場しました。)
最近の発売されている車は”車内を広く、エンジンルームを短く”設計されています。
それにも意図があり、「車内を広くした分で、乗員が(衝突エネルギーで、シートベルトの伸びを考慮して)前方に移動したとしても、ハンドルやダッシュボードに身体を強打しなくて済む。
多少キャビンまで変形が及んでも、広い分挟まれにくい。」という設計思想です。
フェンダー(タイヤの周り)やドアの外鈑など、強度に関係ない部分は薄く軽くなってはいるけれど、ドアの内部には鉄パイプを内蔵したり強化されている。
自動車は年々安全になっている。
はずですが、その一方で
「古い車の方が鉄板が厚くて頑丈」とか…「古い◆◆◆車はまるで戦車。」とか…「(某幌型の4WD車、小型トラック?は)衝突安全性なんてお構いなしの頑丈ボディー、相手の車はメチャクチャ」という声も有ります…
古い車なんてピラー(フロントガラスの左右・リアガラス左右の柱や、ドアの付け根などの柱部分)が細いじゃないか!?と思いましたが、ぶつかり方によっては昔の車の方が安全(損傷が少ない)な場合もあるんじゃないか?と思えてきました。
↓スモールオフセット衝突で検索↓
これまでの衝突試験では大丈夫だった車も、車幅の1/4で衝突するとこんな事態に。(~_~;)なんでやねん!
貴方管の動画を見てみると、解かる。
https://www.youtube.com/watch?v=ByPAhoeU6UQ&list=LLzgtTBJhOw0rDAWUvitBFUg
それは~、車体の外側に構造物が入っておらず、外鈑だけが潰れてAピラーがそのまま直撃するからである。
なんでだろうか。衝突試験でのぶつかり方だけしか設計時に考慮していなかったせいではないのか?
64㎞/hで壁(とアルミ材の付いたバリアー)に車幅の半分でぶつけるオフセット試験。
「車幅の半分で64㎞/hで壁にぶつかる」←この先入観が染みついた設計だった?
(一部の車種では、これに気付いて対策(V〇lv〇・北米仕様Mツダ6)、または設計が良かったことでダメージの少ない車種もありますSズキ・Kザシなど。ピンクのどこでもドアクラウンは対策予定なし。)
もし路肩の電柱や壁、鉄柱等細くて堅い障害物にぶつかった場合は、予想以上に被害が大きい場合も考えられます。
前述したとおり、外鈑(フェンダー)の内部に構造物がなく、さらにエンジンルームが短いため、思いのほかAピラーが障害物に直撃するのです。
さらに、最近の車は車両の四隅が丸く絞り込まれています。これはこれで取り回しが良くなるのでイイのですが、車体中央はエンジンルーム部分の長さがありますが、外側部分ではかなり短くなります。↓
つまりスモールオフセット衝突だとクラッシャブルゾーンが短くなってしまう。
それと、コレ↓も 「車幅の半分で64㎞/hで壁にぶつかる」←この先入観の設計だった?
https://www.youtube.com/watch?v=uHiYSAenanM
「64㎞/hで壁にぶつかる」ここまでしか想定していなかった?
壁に64㎞/h単独でぶつかるのと、64㎞/h対64㎞/hで正面衝突するのでは、同じ車同士でさえエネルギーこそ釣り合って入るが、エネルギーは短時間で作用するのでダメージは激しくなるはず。
新型は対策したようです↓
https://www.youtube.com/watch?v=QVS_RSHP264
一方昔の車は!
前から後ろまで車幅がいっぱい。真上から見たら長方形です。車両外側でも中心でもクラッシャブルゾーンの長さは同じです。
90年代初頭にはバンパーの中にこんなゴッつい骨組み↑(リインフォース・通称ホースメント)を装着した車もありました。90年代半ばには軽量化が優先され、樹脂バンバーを固定するだけの貧弱な物が増えました。
ほぼ車幅一杯に近く、フェンダーまで届く幅(長さ)ですね。
が、その後オフセット試験が一般的になり、エネルギーを左右に分散して安全性を高めるために、それなりに強度も考慮されたようです。アルミ製の角パイプの物も有ります。
ところで近年見た中で「なんじゃこりゃ!?」と思ったのが最近のHンダ・Lイフ。
フロントタイヤの前まで骨格がある。「ぶつけたら修理大変じゃないか!」と思ったのですが、
これはHンダの親心だったんですね。ちょっとでも安全にしたいという設計です。
昔は車体がヤワで有名だったけど、最近はかなり安全性を考えた作り方をしてるみたいです。
2013.8/30追加
昔々、70年代後半のラムダです。
ドアより前、先端まで構造物で出来てるじゃないか~!
(鉄板で出来たホイールハウスまで付いてるぜ!”戦車”なんて言われるのも納得。)
こういう車の方が、最近の下手な車より、スモールオフセット衝突ではダメージ少ないかも。
動画発見↓バンパー、ボンネット、フェンダーの外装は潰れてるけど、中の構造はあまり寸法変わって無さそう。
キャビンは華奢だから派手に衝突すると重症だろうけど、ちょっとした事故だと破損が少ないだろうなぁ。
さて衝突した時の事について書いてきましたが、予防する観点についてまだ書いてませんでしたね。 これまでツイッターとかでも書いたことが有りましたが、
最近の車はメーター類が常時バックライトが点灯している車種が有る。(自発光式メーター)
こいつが非常に危ない。夜間暗くなっても、メーターが光って見えちゃってるもんだからドライバーをすっかり勘違いさせてライト点灯を忘れさせるのである。
特に明るい駐車場や、ガソリンスタンドから発進する時。どちらも照明が十分あるからすっかりヘッドライト点けたと思って勘違いしてしまう。
(-_-メ)しかもそんな無灯火車両とすれ違う時、一瞬ライトを消して合図しても、 そのドライバーはヘッドライト点けたと思ってすっかり勘違いしているから気付かないのだ。
おまけに自発光式メーターだと雪が降った時、周囲が一面銀世界で照り返しで眩しい時もノーテンキなドライバーは点灯を忘れやすい。
従来からのアナログメーターなら、「外が眩しい割にメーターが暗いなぁ」と感じるはずでしょう。→ライト点けとこうか。
おまけに日中吹雪でライトを付けると、自発光式メーターは暗くなるのでメーターが「見えねぇよ!」となります。
自発光式メーターなんてロクなもんじゃない!
と思います。あえて見えづらい色ででかく書いてみます。
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